対戦カード別の人気度
各球場の対戦カード別観客動員は以下のエントリーにまとめたが、もう少しわかりやすく各リーグどのカードが人気なのか示してみようと思う。
指標の計算方法
各球場(対象となるのは各チームの本拠地球場のみ)の平均観客動員数と各カードの比を計算し、このカード別の平均比の平均を観客動員の傑出度としてみる。平たくいえば人気度ということになるだろう。
以下、2007年のジャイアンツ戦の例。
球場 | 平均観客動員数 (球場) | 対戦カード | 平均観客動員数 (対戦カード) | 平均比 |
---|---|---|---|---|
神宮 | 18684 | 巨人 | 21751 | 1.16 |
横浜 | 17452 | 巨人 | 24541 | 1.41 |
広島 | 15933 | 巨人 | 17114 | 1.07 |
甲子園 | 45630 | 巨人 | 47137 | 1.03 |
ナゴヤドーム | 34880 | 巨人 | 37553 | 1.08 |
平均 | 巨人 | 29619 | 1.15 |
例えば、2007年の神宮での全スワローズ戦の平均観客動員数は21751人、神宮でのスワローズ対ジャイアンツ戦の平均観客動員数は21751人。つまり、平均比でジャイアンツ戦は1.16倍観客動員数が多かったということになる。これを他の球場でもおこない平均値を出すと1.15倍になり、これがこの年のジャイアンツ戦の傑出度、あるいは人気度ということになる。
セ・リーグ
対戦カード別の人気度
これが先ほど説明した指標をグラフにしたもの。100が平均。ILは交流戦。
セ・リーグではジャイアンツ戦とタイガース戦が大人気カードということだが、この数年はカープ戦も人気カードになってきたということと全体的な観客動員が増えている影響でカード別の差が縮まっている。
過去3シーズンの移動平均グラフ。こちらの方がわかりやすいかもしれない。
タイガース戦が右肩で下がっているのと、ジャイアンツ戦が2015年から急下降しているので一見このカードの観客動員が下がっているように見えるが、実際には観客動員自体は上がっており、他のカードも伸びているので傑出度が下がっているということだ。また、この期間で最も人気度が上がっているのはカープ戦で、現時点でセ・リーグの人気カードということでは、カープ戦、ジャイアンツ戦、タイガース戦の三つが相対的には他のカードより客入りが良いようだ。
パ・リーグ
パ・リーグでは長らく交流戦が一番の人気カードだったが、この数年は人気度が下がってきている。これはセ・リーグでみたジャイアンツ戦、タイガース戦と同じで、観客動員自体は上がっているが、その他カードも上がっているため傑出度が下がっているということ。現時点では、相対的に人気カードなのはファイターズ戦、交流戦、ホークス戦ということになるだろう。