球種別被打率

 球種別の被打率など。

 データは2015年から2017年まで。

球種別被打率
■ 右投手
2015年-2017年 右投手 球種別被打率
Type%VelK%BB%HR%BABIPISOGB%HR/FBAVGwOBAO-Swing%Z-Swing%Swing%O-Contact%Z-Contact%Contact%Zone%SwStr%
ストレート
46.9 %143.516.2 %10.2 %2.3 %.293.14045.0 %6.8 %.269.34721.1 %66.7 %45.9 %74.2 %88.9 %85.8 %54.3 %6.5 %
シュート
7.1 %141.09.6 %7.1 %1.7 %.298.10861.7 %7.1 %.287.34526.1 %70.4 %48.6 %67.1 %92.6 %85.8 %50.7 %6.9 %
4.8 %136.215.6 %7.4 %2.3 %.275.12552.3 %7.5 %.253.32130.3 %69.3 %49.7 %53.9 %88.3 %77.7 %49.7 %11.1 %
カーブ
8.1 %116.421.2 %5.2 %1.9 %.306.11152.6 %6.9 %.253.30425.1 %51.7 %36.9 %53.1 %90.0 %76.0 %44.3 %8.9 %
スライダー
18.8 %129.420.9 %6.7 %2.3 %.279.12346.6 %7.0 %.239.30429.6 %61.8 %45.3 %48.6 %85.8 %73.3 %48.6 %12.1 %
チェンジアップ
3.8 %128.419.9 %5.9 %1.8 %.284.10451.3 %6.2 %.240.29235.1 %74.2 %52.6 %52.1 %80.9 %70.3 %44.8 %15.6 %
フォーク
9.6 %133.832.1 %5.6 %1.2 %.286.07659.6 %6.0 %.199.24642.2 %79.8 %54.5 %45.5 %86.2 %65.0 %32.7 %19.1 %
シンカー
1.0 %130.116.1 %5.2 %1.9 %.280.09959.6 %7.6 %.251.29936.7 %72.5 %52.5 %57.3 %87.5 %75.8 %44.3 %12.7 %
Glossary
Type: 球種
%: 投球割合
Vel: 平均球速
K%: 打席あたりの奪三振
BB%: 打席あたりの四球率
HR%: 打席あたりの本塁打
BABIP: インプレー打球あたりの打率
ISO: 長打率−打率
GB%: ゴロ率
HR/FB: フライ打球あたりの本塁打
AVG: 打率
wOBA: 総合的な打撃成績
O-Swing%: ボールゾーンスイング率
Z-Swing%: ストライクゾーンスイング率
Swing%: スイング率
O-Contact%: ボールゾーンコンタクト率
Z-Contact%: ストライクゾーンコンタクト率
Contact%: コンタクト率
Zone%: ストライクゾーン率
SwStr%: 空振り率


 右投手で最も打たれにくいのはフォークボール
 最もボール球を振らせることができ、最も空振りを奪うことができる。長打も打たれにくい。

 昨今ある意味では流行のシュート(ツーシーム)はゴロを打たせることができる反面、最も被打率の高い球種でもある。

 チェンジアップ・フォーク・シンカーなど落ちる系のボールは他の球種に比べると長打(ISO)を防ぎやすい傾向があるようだ。

■ 左投手
2015年-2017年 左投手 球種別被打率
Type%VelK%BB%HR%BABIPISOGB%HR/FBAVGwOBAO-Swing%Z-Swing%Swing%O-Contact%Z-Contact%Contact%Zone%SwStr%
ストレート
49.2 %139.516.5 %11.2 %2.4 %.288.14244.1 %7.2 %.265.35120.2 %64.0 %44.0 %75.2 %88.6 %85.8 %54.5 %6.3 %
シュート
5.3 %136.48.0 %6.7 %1.7 %.303.10863.6 %7.4 %.295.34724.9 %69.1 %47.2 %71.1 %92.1 %86.6 %50.4 %6.3 %
3.3 %132.018.2 %7.6 %2.8 %.296.14351.6 %9.6 %.263.33831.7 %67.2 %49.5 %53.2 %90.3 %78.4 %50.0 %10.7 %
カーブ
5.1 %111.416.9 %5.0 %1.9 %.281.10952.7 %6.7 %.247.29721.9 %48.5 %33.2 %55.5 %90.4 %77.1 %42.5 %7.6 %
スライダー
22.4 %124.920.5 %6.7 %2.0 %.284.11449.3 %6.6 %.242.30629.6 %61.4 %44.9 %51.5 %87.8 %75.5 %48.3 %11.0 %
チェンジアップ
9.2 %125.024.3 %6.0 %1.9 %.279.10852.5 %7.1 %.224.28237.1 %74.3 %50.7 %51.4 %82.2 %67.9 %36.5 %16.3 %
フォーク
4.3 %130.028.6 %5.6 %1.2 %.289.07261.1 %6.0 %.212.25143.3 %81.2 %55.3 %51.8 %89.3 %69.3 %31.7 %17.0 %
シンカー
1.2 %124.818.4 %4.0 %2.0 %.278.10456.8 %7.5 %.245.28641.6 %74.7 %52.6 %64.3 %88.9 %75.9 %33.1 %12.7 %
Glossary
Type: 球種
%: 投球割合
Vel: 平均球速
K%: 打席あたりの奪三振
BB%: 打席あたりの四球率
HR%: 打席あたりの本塁打
BABIP: インプレー打球あたりの打率
ISO: 長打率−打率
GB%: ゴロ率
HR/FB: フライ打球あたりの本塁打
AVG: 打率
wOBA: 総合的な打撃成績
O-Swing%: ボールゾーンスイング率
Z-Swing%: ストライクゾーンスイング率
Swing%: スイング率
O-Contact%: ボールゾーンコンタクト率
Z-Contact%: ストライクゾーンコンタクト率
Contact%: コンタクト率
Zone%: ストライクゾーン率
SwStr%: 空振り率


 左投手も右投手同様、最も打たれにくいのがフォークボールということになる。基本的な傾向は右投手と変わらないようだ。

球種別被打率(ストライクゾーン)

 ストライクゾーンへの投球だった場合のデータ。

■ 右投手
2015年-2017年 右投手 ストライクゾーン球種別被打率
Type%VelK%BB%HR%BABIPISOGB%HR/FBAVGwOBAO-Swing%Z-Swing%Swing%O-Contact%Z-Contact%Contact%Zone%SwStr%
ストレート
51.6 %143.415.8 %0.0 %2.8 %.299.15145.1 %7.2 %.284.3220.0 %66.7 %66.7 %0.0 %88.9 %88.9 %100.0 %7.4 %
シュート
7.3 %141.16.0 %0.0 %2.2 %.308.12560.5 %7.7 %.313.3400.0 %70.4 %70.4 %0.0 %92.6 %92.6 %100.0 %5.2 %
4.9 %136.29.9 %0.0 %3.1 %.284.15150.5 %8.4 %.286.3280.0 %69.3 %69.3 %0.0 %88.3 %88.3 %100.0 %8.1 %
カーブ
7.2 %116.011.7 %0.0 %2.7 %.307.14351.2 %7.8 %.294.3290.0 %51.7 %51.7 %0.0 %90.0 %90.0 %100.0 %5.2 %
スライダー
18.4 %129.312.9 %0.0 %3.1 %.287.15644.6 %7.7 %.280.3220.0 %61.8 %61.8 %0.0 %85.8 %85.8 %100.0 %8.7 %
チェンジアップ
3.4 %128.111.1 %0.0 %2.8 %.288.14349.9 %7.5 %.279.3170.0 %74.2 %74.2 %0.0 %80.9 %80.9 %100.0 %14.2 %
フォーク
6.3 %133.513.5 %0.0 %2.2 %.297.12856.8 %7.6 %.276.3060.0 %79.8 %79.8 %0.0 %86.2 %86.2 %100.0 %11.0 %
シンカー
0.9 %129.86.9 %0.0 %2.9 %.279.13657.9 %9.3 %.286.3190.0 %72.5 %72.5 %0.0 %87.5 %87.5 %100.0 %9.0 %
Glossary
Type: 球種
%: 投球割合
Vel: 平均球速
K%: 打席あたりの奪三振
BB%: 打席あたりの四球率
HR%: 打席あたりの本塁打
BABIP: インプレー打球あたりの打率
ISO: 長打率−打率
GB%: ゴロ率
HR/FB: フライ打球あたりの本塁打
AVG: 打率
wOBA: 総合的な打撃成績
O-Swing%: ボールゾーンスイング率
Z-Swing%: ストライクゾーンスイング率
Swing%: スイング率
O-Contact%: ボールゾーンコンタクト率
Z-Contact%: ストライクゾーンコンタクト率
Contact%: コンタクト率
Zone%: ストライクゾーン率
SwStr%: 空振り率


 ストライクゾーン内ということは、変化球では失投になったケースが先ほどの全体のデータよりは多く含まれることになるだろう。

 シュートはとにかく被打率が高い。ゆえに最も非生産的な球種でもあり得る。

 長打リスクという意味では、失投になった際もっとも危険な球種はスライダーとカットボール。ホームランになる割合が他の球種に比べて高い。

 カーブはこれらの球種のなかではストライクゾーンであっても最も見逃されることが多い球種である。

■ 左投手
2015年-2017年 左投手 ストライクゾーン球種別被打率
Type%VelK%BB%HR%BABIPISOGB%HR/FBAVGwOBAO-Swing%Z-Swing%Swing%O-Contact%Z-Contact%Contact%Zone%SwStr%
ストレート
54.4 %139.416.9 %0.0 %3.0 %.297.15344.0 %7.6 %.280.3200.0 %64.0 %64.0 %0.0 %88.6 %88.6 %100.0 %7.3 %
シュート
5.5 %136.45.3 %0.0 %2.3 %.318.12761.9 %8.4 %.323.3480.0 %69.1 %69.1 %0.0 %92.1 %92.1 %100.0 %5.5 %
3.4 %132.110.9 %0.0 %3.9 %.304.17749.6 %10.6 %.304.3560.0 %67.2 %67.2 %0.0 %90.3 %90.3 %100.0 %6.5 %
カーブ
4.4 %111.410.6 %0.0 %2.5 %.280.13052.5 %7.5 %.271.3040.0 %48.5 %48.5 %0.0 %90.4 %90.4 %100.0 %4.7 %
スライダー
22.0 %124.811.9 %0.0 %2.8 %.289.14347.2 %7.2 %.282.3230.0 %61.4 %61.4 %0.0 %87.8 %87.8 %100.0 %7.5 %
チェンジアップ
6.9 %124.812.0 %0.0 %3.1 %.303.16149.0 %8.6 %.295.3400.0 %74.3 %74.3 %0.0 %82.2 %82.2 %100.0 %13.2 %
フォーク
2.8 %130.210.8 %0.0 %2.2 %.306.11857.2 %7.6 %.293.3160.0 %81.2 %81.2 %0.0 %89.3 %89.3 %100.0 %8.7 %
シンカー
0.8 %124.47.0 %0.0 %3.5 %.291.16753.9 %10.3 %.304.3490.0 %74.7 %74.7 %0.0 %88.9 %88.9 %100.0 %8.3 %
Glossary
Type: 球種
%: 投球割合
Vel: 平均球速
K%: 打席あたりの奪三振
BB%: 打席あたりの四球率
HR%: 打席あたりの本塁打
BABIP: インプレー打球あたりの打率
ISO: 長打率−打率
GB%: ゴロ率
HR/FB: フライ打球あたりの本塁打
AVG: 打率
wOBA: 総合的な打撃成績
O-Swing%: ボールゾーンスイング率
Z-Swing%: ストライクゾーンスイング率
Swing%: スイング率
O-Contact%: ボールゾーンコンタクト率
Z-Contact%: ストライクゾーンコンタクト率
Contact%: コンタクト率
Zone%: ストライクゾーン率
SwStr%: 空振り率


 左投手ではカットボールの失投が最も危険な球であるといえる。HR%も4%近くあるし、HR/FB%にいったっては10%を超えている。

 wOBAベースで考えれば、左投手にとって最も失投リスクの低い球種はカーブということになるだろう。