2018チーム成績予測 広島カープ

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昨シーズンの成績

勝敗および得失点

※ RD=得失点差 ※ xW%=得失点から期待される勝率

チーム勝率GB得点失点RDxW%
広島8851.6330.05.223.77196.645
阪神7861.56110.04.153.7061.548
DeNA7365.52914.54.194.19-1.501
巨人7268.51416.53.793.5532.526
中日5979.42828.53.404.38-136.394
ヤクルト4596.31944.03.314.66-180.356

ポジション別の貢献度収支

※ UZRは1.02を参照した

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C1B2BSS3BRFCFLFDHSPRPBatPitTotal
wRAA14.128.214.627.9-9.826.335.25.90.116.86.0142.622.8165.4
UZR-2.41.83.81.89.67.111.7-1.40.00.00.032.10.032.1
Total11.730.018.329.7-0.133.447.04.50.116.86.0174.722.8197.5

チーム概況

主な入退団選手

野手

※ 名前, ポジション - 打席 / HR / OPS

退団入団
中村亘佑, C - -/ -/ .000
ペーニャ+, 3B - 39/ 0/ .500
梵英心, 3B - -/ -/ .000
多田大輔, C - -/ -/ .000
投手

※ 名前, ポジション - IP / ERA / K-BB%

退団入団
江草仁貴*, RP - 0.0/ 0.00/ 0.0 %
今井啓介, RP - 5.0/ 5.40/ 13.0 %
ブレイシア, RP - 30.0/ 3.00/ 8.3 %
小野淳平, RP - 0.0/ 0.00/ 0.0 %
ヘーゲンズ, RP - 15.0/ 6.60/ 4.1 %
カンポス, RP - 0.0/ 0.00/ 0.0 %

主な支配下選手

※ Projectionは過去3シーズンの成績を加重平均して算出した予測値

打者
20172018 (Projection)
選手AgePosPAHRwOBAwRC+wRAAPAHRwOBAwRC+wRAA
田中広輔*29SS6798.36914230.162610.35612818.0
鈴木誠也24RF51226.40917238.662031.41917648.0
菊池涼介282B62914.3321149.457613.34311910.9
丸佳浩*29CF65123.39816443.854718.39315631.4
安部友裕*293B4554.34512411.44557.3321104.7
エルドレッド381B/LF40527.39215925.136321.39115420.1
會澤翼30C3296.3381196.43508.31597-1.0
松山竜平*33LF38714.40416928.133411.36913813.0
新井貴浩411B2889.38415316.13139.36313310.6
西川龍馬*243B2205.3321143.23075.3261051.7
先発
20172018 (Projection)
選手AgeGGSIPFIPFIP-RAAGGSIPFIPFIP-RAA
岡田明丈252424141.23.70102-1.02525149.03.59100-0.1
野村祐輔292525155.13.45953.42323142.03.76104-2.7
大瀬良大地272424145.23.48962.62222132.03.51981.1
ジョンソン*34131376.13.35942.11818106.03.35942.7
薮田和樹263815129.03.50971.9151594.04.16115-6.0
中村祐太23151474.23.89107-2.3151588.04.16115-5.6
救援
20172018 (Projection)
選手AgeGGSIPFIPFIP-RAAGGSIPFIPFIP-RAA
今村猛2768064.13.32932.271070.03.31932.1
中﨑翔太2659057.23.24902.565064.03.36941.6
ジャクソン3160062.03.24902.760061.03.15892.9
一岡竜司2759058.12.26659.157056.03.32931.6
中田廉2853046.23.12872.752049.03.90108-1.7

デプスチャート

2017年

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2018年 予想

※ ---は予測値での打席もしくは投球回の不足分

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プロスペクト

※ #は育成選手 ※ 野手は打席 / OPS、投手はIP / K-BB%

野手
選手年齢ドラフト入団Pos一軍通算ファーム通算
西川龍馬*242015年ドラフト5位3年目3B278 / .72773 / .729
坂倉将吾*202016年ドラフト4位2年目C4 / .500313 / .759
美間優槻242012年ドラフト5位6年目2B/3B3 / .000972 / .715
野間峻祥*252014年ドラフト1位4年目OF298 / .596462 / .775
髙橋大樹242012年ドラフト1位6年目OF6 / .0001037 / .645
船越涼太252015年ドラフト4位3年目C1 / 2.000275 / .676
桒原樹*222014年ドラフト5位4年目2B/SS / .000866 / .594
青木陸212015年ドラフト7位3年目1B / .00042 / .286
中村奨成192017年ドラフト1位1年目C / .000 / .000
永井敦士182017年ドラフト4位1年目OF / .000 / .000
投手
選手年齢ドラフト入団Pos一軍通算ファーム通算
中村祐太232013年ドラフト5位5年目SP74.2 / 9.0 %94.3 / 11.7 %
飯田哲矢*272014年ドラフト6位4年目RP27.1 / 6.3 %83.2 / 14.1 %
高橋昂也*202016年ドラフト2位2年目SP0.0 / 0.0 %28.0 / 10.9 %
高橋樹也*212015年ドラフト3位3年目SP/RP14.0 / 4.5 %99.0 / 9.6 %
横山弘樹262015年ドラフト2位3年目RP26.1 / 4.1 %105.1 / 9.3 %
オスカル*272015年ドラフト6位3年目RP24.1 / 5.4 %56.1 / 4.0 %
塹江敦哉*212014年ドラフト3位4年目SP6.1 / 7.1 %183.2 / 2.4 %
辻空242012年育成選手ドラフト1位6年目RP0.0 / 0.0 %107.3 / 1.9 %
加藤拓也242016年ドラフト1位2年目SP/RP29.1 / -2.2 %70.1 / 3.6 %
藤井皓哉222014年ドラフト4位4年目RP1.2 / 20.0 %73.2 / 0.3 %
床田寛樹*232016年ドラフト3位2年目SP17.1 / 18.3 %6.0 / 0.0 %
アドゥワ誠202016年ドラフト5位2年目SP/RP0.0 / 0.0 %24.1 / 4.9 %
長井良太192016年ドラフト6位2年目RP0.0 / 0.0 %21.0 / 4.5 %
山口翔192017年ドラフト2位1年目P0.0 / 0.0 %0.0 / 0.0 %
ケムナブラッド誠232017年ドラフト3位1年目P0.0 / 0.0 %0.0 / 0.0 %
遠藤淳志192017年ドラフト5位1年目P0.0 / 0.0 %0.0 / 0.0 %
平岡敬232017年ドラフト6位1年目P0.0 / 0.0 %0.0 / 0.0 %

今シーズンのチーム成績予測

  • 予測値は過去3シーズンの成績から予想される成績
  • 予測値の計算方法については昨年の記事を

ahoudata.hatenadiary.jp

 上記エントリーと昨年の実際の成績を比較してもらえばわかるが、以下に見ていくような成績の予測値が順位を含めた予想として当たるかと言われれば大して当たるようなものではない。とは言え、予測値からチームの強みや課題について、おおよその見通しを得ることはできるだろう。

スタッツ予測値および期待勝率

※ xW%=スタッツから期待される勝率

打撃走塁守備投手OffDef合計xWxLxW%
2017157.824.732.422.7182.555.0237.69449.657
2018/予測値93.36.018.46.399.324.7124.18459.587

ポジション別の貢献度収支予測値

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C1B2BSS3BRFCFLFDHSPRPBatPitTotal
wRAA4.87.45.514.20.331.020.89.00.2-1.88.193.36.499.7
UZR-0.1-0.15.41.52.54.34.70.10.00.00.018.40.018.4
Total5.27.012.217.92.835.228.58.80.1-1.88.1117.86.4124.1

三連覇に向けての課題

 三つあると思う。

 まず、投手について。

ブルペンの運用など

 昨シーズンの先発投手の成績はやや出来すぎの感はなきにしもあらずで、今季の予測値としては平均よりもややマイナスである。一方、救援陣は予測値ではプラスになっており強みに見えるが、危うさも抱えていると思う。

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 上記エントリーはブルペンの運用について数値化を試みたもの。要は同じ投手ばかりが短いインターバルで頻繁に投げているという状況を表しているのだが、カープは投手の層が薄いか、あるいはブルペンの運用があまり上手くないという印象だ。無論、これだけを根拠にすることはできないが、リリーフ投手のパフォーマンス低下や故障離脱などが起こって2015年のように完全に歯車が狂ってしまう状況が訪れないとも限らない。

 また、個別の投手では、ジャクソンは昨年、奪三振率が大きく低下した。原因はスライダーの空振り率が下がったことだが、これが何に起因するのか。フィジカルに問題があってボールの回転不足が起こっていたのか、フォームが狂ってしまったのか、単に相手打者が慣れたのか。いずれにせよ、防御率以上に内容が悪化していたということは抑えておきたい。

 中﨑もジャクソン同様奪三振率が低下した。また、ストレートの球速も前年に比べて1km/h以上低下した。ERA1.40、BABIP.194は幸運に恵まれた結果だったかもしれない。

 今村も中﨑同様に球速低下が起こっている。

 一岡は昨年非常に良かったのだが、キャリアの中では昨年が初めてフルシーズン稼働したといえるような登板数だったことと、負荷のかかる登板の割合も多かったことが、今シーズンどう影響するか。

 次に守備について。

ゴロ処理率の低下

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 ゴロの処理率(打球をアウトにする割合)が低下しているということなのだが、例えば、デルタのUZRを参考にすると、菊池のRngR(守備範囲の得点換算値)は年々低下しており、昨年はついにマイナスになった。また、田中も同様の傾向である。カープ投手陣の特色は奪三振率が低く、ゴロを打たせる割合が高い。つまりは、守備の影響を受けやすい。このあたりは今季注目しておくべきポイントではないかと思う。

1point02.jp

ラッキング技術やVR技術の未導入

 キャンプでラプソードを導入したというニュースはあったが、本拠地球場のトラックマンの導入に関しては寡聞にして知らない。これが現状どういう結果に結びついているのかということは具体的にはわからないが、短期的にはスカウティングの精度で差がつくというのがあるだろうし、データをVR技術と結びつけることで試合前後の”予習・復習”の効果を上げるというのもあるだろう。また、中長期でみれば選手の運用面での差がついていくだろう。例えば、先に挙げた2つの課題に対しても、トラッキングデータの活用によって実際の成績に反映されて確信を持つにいたる前に選手のパフォーマンス低下を察知できる可能性があるし、こういったデータを蓄積していくことで、選手に休養を入れるタイミングなど運用面での改善を促すことができる。そしてもう一つは、選手育成。指導に役立てるのはもちろんのこと、どの選手に重点的にリソースを割いていくかという判断にも活用できる。これも中長期では大きな差を生むのではないだろうか。

 以上、予測値では戦力的に充実しすぎているので、あえてネガティブな面を書いてみた。